ワンポイントその1
~ 痛くない方法で、やりやすさを体に聴いてみる ~
作業療法士&理学療法士 吉本秀一
健康によいということでけん玉を始める方々が増えています。けん玉を手にして、けん玉を楽しんでいただければそれで良いことではありますが、心得ておくとよいポイントをお伝えします。
その1:痛いことはしないこと
痛くないやり方を探して、痛くないやり方ですることがお勧めです。
痛くても練習すると筋力がつくと思ってしまう人がいますが、痛みは身体からのサイン
です。身体が心地よいと感じる運動がよい方法です。
例えば、足の立ち位置。右足を前に出した方が膝の屈伸がしやすいのか、左足を前に出した方がやりやすいか?あるいは水平にした方がやりやすいのか?
体に聴いてみましょう。「ああこれがしっくりくるなあ」と感じる立ち位置があるはずです。やりやすいという感覚がわかりにくい場合は、不快感がないところの立ち位置で大丈夫です。
◆握っている手(指)が痛くなる場合
指に力が自然と入りすぎていませんか?無意識に指に力が入り過ぎてしまうことがあります。けんを「握る」というよりは「つまむ」イメージです。肘が曲がってけん玉の位置が高くなってしまうとさらに指、肘、肩に力が入ってしまいます。基本姿勢(右図)のようにけん玉はお腹の前あたりが理想的です。
時々手ぶらぶら体操や腕振り体操などでリラックスしてからけん玉すると良いでしょう。
◆膝痛(膝の内側が痛い)の場合
筋力が弱っていて膝痛が引き起こされている場合はけん玉をすることで痛みが
減ることがあります。この場合のお勧めの方法は、大皿や大皿ジャンプなどで玉
を大皿に受け止める時に両膝は屈曲しますが、その際に両膝がO脚に広がる方
法(左図)ではなく、両膝が水平かやや内側に入るようにする方法になります。
見た目も美しく、膝股関節周囲の筋力が付いてくるのでお勧めです。
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